絶滅職種図鑑二〇三五年 編纂室の標本記録全職種 ›

「絶滅リスク(推定)」の見かた

先に、限界を3つ

何を表しているか

絶滅リスク(推定)は、作業が生成AIや機械で減りやすいかを、405職種の中の位置(100に近いほど減りやすい側)で示した目安です。仕事がなくなる確率ではありません。

絶滅リスク(推定)は、その仕事の作業が、生成AIで時間が減りやすいか、機械・自動化に置き換わりやすいかを表した目安です。

2つの物差しがあります。

絶滅リスクの値と帯は、この2つを決めた規則でまとめた目安です。「絶滅」は、この図鑑の物語の言葉です。作業が減っても、仕事は形を変えて残ることが多いと考えられています(国際労働機関 ILO は、生成AIで最も起こりやすいのは「仕事の変容」だとしています)。

値と3つの帯

帯は405職種を3等分したもので、同じ帯の中にも差があります。

値が0の職種には「最も低い側」、100の職種には「最も高い側」と添えます(1・2・98・99 には添えません)。

印(小さな注記)

減りやすい理由

職種ごとに、2つの物差しの両方の値から理由を書きます。「生成AI」「機械・自動化」「生成AIと機械・自動化の両方」「どちらも小さめ」のいずれかです。機械・自動化が理由のときは、効いている性質(乗り物の運転・操縦、同じ作業のくり返し、機械のペースに合わせる作業、データの処理と記録)を最大2つ添えます。

値より、内訳を見てください

生成AIの側は、作業を3つに分けて見せます。

注意して読んでください

どれくらい信用できるか

見直しの約束

2025年国勢調査の公表時(2027年ごろ)と、生成AIの大きな変化のたびに、値を再計算します。再計算した日はこのページに記録します。現在の版: v2.7 (rubric v2.5)(計算日 2026-10-02)。

くわしい手順

手順を開く
  1. JILPT の職業情報データベースを使いました。
  2. 生成AIの側: 職業ごとの作業(最大37件)を1件ずつ「大きく減る(1点)」「一部が減る(0.5点)」「減らない(0点)」に分け、実施率と重要度で重みを付けて平均しました(Eloundou ほか 2023 の基準を2026年向けに直したもの)。
  3. 機械化の側: 日本のデータでは、「くり返し」「機械のペースに合わせる作業」「データの処理と記録」「乗り物の運転・操縦」が多いほど高く、「手先の器用さと窮屈な姿勢」「独創性と芸術」「人の反応の理解・交渉・説得・世話」が要るほど低くなるように計算しました(Frey & Osborne 2017、Acemoglu & Autor 2011 の考え方)。これと、Frey & Osborne の自動化確率(日本の職業ごとに、最も近い米国の職業を1つ選んで対応)を、405職種の中の位置にして平均しました。海外の研究と対応がつかない職種(自衛官)は日本のデータだけです。
  4. まとめ方: 2つをそれぞれ405職種の中の位置にし、「高いほう + 低いほうの1/4」で並べ直して、その位置を値にしました。高いほうを中心にしたのは「どちらか一方で大きく変わる仕事」を拾うため、低いほうを少し足したのは両方で減りやすい仕事を少し上にするためです。
文献照合のやり方
  • 照合の前に「整合」「一部整合」「食い違い」「判定不能」の基準を決めました。
  • 資料は本文を開いて、引用する一文をそのまま写し、ページと取得日を記録しました。検索結果の要約は使っていません。
  • 判定は2つの AI(Claude と OpenAI の Codex)が別々に付け、一致の割合を出しました。
  • 10職種(士業4・医療4・獣医師・保育士)では、作業ごとの判定を、実態調査と1件ずつ照らしました。作業ごとの時間が分かる調査は少なく、半分以上は「判断できない」でした。

出典

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.00(IPD_description_v7_00_01.xlsx)・簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00(IPD_numeric_v7_00.xlsx) 職業情報提供サイト(job tag)より2026年5月15日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成しました。JILPT・厚生労働省の見解ではありません。